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Lines changed: 38 additions & 46 deletions
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@@ -7,78 +7,70 @@ toc-anchor-text: "和文用文書クラス"
77
toc-description: "和文組版に適した文書クラス"
88
---
99

10-
<!-- TODO: extra-01の日本語版を用意するか検討。設定に`next: "extra-01"`の追記が必要 -->
10+
<!-- Note: extra-01の日本語版を用意するか検討。設定に`next: "extra-01"`の追記が必要 -->
1111

12-
## pLaTeX
12+
論文や書籍の執筆を行う際には、しばしば学会や出版社によって独自の文書クラスが用意されています。基本的には、それらの専用文書クラスを利用することで、各ユーザが自前でレイアウト設定を行わずとも、各媒体が指定する適切なレイアウトで文書を作成することができます。
1313

14-
```latex
15-
% !TEX platex
16-
\documentclass{tarticle}
14+
ここでは、何らかの事情でそうした専用文書クラスが利用できない場合に使用できる、汎用的な和文用文書クラスを紹介します。
1715

18-
\title{p\LaTeX\ 実験}
19-
\author{林蓮枝}
16+
## jlreq
2017

21-
\begin{document}
18+
jlreqは汎用の和文組版用文書クラスで、pLaTeX、upLaTeX、LuaLaTeXのすべてに対応しています(jlreqはこれらのエンジンを自動判定できます)。また、縦書き文書の作成も可能です。本チュートリアルの日本語コード例では、基本的にこの文書クラスを採用しています。
19+
20+
jlreqという名前はWord Wide Webコンソーシアム(W3C)が策定する[「日本語組版処理の要件(JLREQ)」](https://www.w3.org/TR/jlreq/)に由来しており、実際この文書クラスはJLREQに準拠することを目指して開発されています。比較的新しい文書クラスで、簡単にレイアウトのカスタマイズが行えるよう多数のクラスオプションや設定用コマンドが備えられています(詳しくは[jlreqのパッケージ文書](http://mirrors.ctan.org/macros/jptex/latex/jlreq/jlreq-ja.pdf)を参照してください)。
2221

23-
\maketitle
22+
例えば、縦書き文書を作成するにはクラスオプション`tate`を指定します。
2423

25-
\begin{abstract}
26-
本稿では、文書組版システムp\LaTeX{}の使い方を解説します。
27-
p\LaTeX{}を利用するときには、あらかじめ文章中に\TeX{}コマンドと呼ばれる組版用の指示を混在させ\ldots
28-
\end{abstract}
24+
```
25+
\RequirePackage{plautopatch}
26+
\documentclass[dvipdfmx,tate]{jlreq}
27+
\begin{document}
2928
30-
\section{導入}
31-
こんにちは世界
29+
これはjlreq文書クラスによる縦書きの例です。
3230
3331
\end{document}
3432
```
3533

36-
## upLaTeX
34+
## jsclassesとその派生
3735

38-
```latex
39-
% !TEX uplatex
40-
\documentclass[uplatex]{utarticle}
36+
jsclassesは[レッスン5](lesson-05)で紹介した欧文用の基本文書クラスarticle, report, bookの日本語版で、pLaTeXとupLaTeXに対応しています。縦書きには対応していません。
4137

42-
\title{up\LaTeX\ 実験}
43-
\author{林蓮枝}
38+
* `jsarticle`: 章のない短めの和文文書
39+
* `jsreport`: 章のある長めの和文文書、片面印刷
40+
* `jsbook`: 章のある長めの和文文書、両面印刷、前付け・後付けあり(たとえば索引)
4441

45-
\begin{document}
46-
47-
\maketitle
42+
jsclassesでフォントサイズを指定する場合は、欧文用のものと同様クラスオプションで`12pt`, `13pt`, `14pt`等と指定します。また`twocolumns`オプションにも対応しています。
4843

49-
\begin{abstract}
50-
本稿では、文書組版システムup\LaTeX{}の使い方を解説します。
51-
up\LaTeX{}を利用するときには、あらかじめ文章中に\TeX{}コマンドと呼ばれる組版用の指示を混在させ\ldots
52-
\end{abstract}
44+
```
45+
\RequirePackage{plautopatch}
46+
\documentclass[dvipdfmx,14pt,twocolumn]{jsarticle}
47+
\usepackage{bxjalipsum}
48+
\begin{document}
5349
54-
\section{導入}
55-
こんにちは世界
50+
\jalipsum[1-5]{wagahai}
5651
5752
\end{document}
5853
```
5954

55+
ちなみにjsclassesの“js”は**J**apanese **S**tandardに由来します。
6056

61-
## LuaLaTeX
62-
63-
```latex
64-
% !TEX lualatex
65-
\documentclass{ltjtarticle}
57+
### ltjsclasses
6658

67-
\title{Lua\LaTeX\ 実験}
68-
\author{林蓮枝}
59+
jsclassesのLuaLaTeX対応版です。`ltjsarticle`, `ltjsreport`, `ltjsbook`がそれぞれ`jsarticle`, `jsreport`, `jsbook`に対応しています。
6960

61+
```
62+
% !TEX program=lualatex
63+
\documentclass[14pt,twocolumn]{ltjsarticle}
64+
\usepackage{bxjalipsum}
7065
\begin{document}
7166
72-
\maketitle
67+
\jalipsum[1-5]{wagahai}
7368
74-
\begin{abstract}
75-
本稿では、文書組版システムLua\LaTeX{}の使い方を解説します。
76-
Lua\LaTeX{}を利用するときには、あらかじめ文章中に\TeX{}コマンドと呼ばれる組版用の指示を混在させ\ldots
77-
\end{abstract}
69+
\end{document}
70+
```
7871

79-
\section{導入}
80-
こんにちは世界
72+
LuaLaTeXの場合はplautopatchの読み込みと、クラスオプション`dvipdfmx`の指定が不要である点に注意してください。
8173

74+
### bxjsclasses
8275

83-
\end{document}
84-
```
76+
jsclassesの拡張版にあたり、pLaTeX、upLaTeX、pdfLaTeX、XeLaTeX、LuaLaTeXに対応しています。ただし、pdfLaTeXやXeLaTeXについては「可能な限りpLaTeX系におけるjsclassesの見た目に近づける」ことを目的としており、ちゃんとした和文組版は行えないので注意してください。`bxjsarticle`, `bxjsreport`, `bxjsbook`がそれぞれ`jsarticle`, `jsreport`, `jsbook`に対応しています。

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